無題

ポプラの木の下で
　　　　　　　　　　　　　　　　　ぱっくんち


ぼくのために描いたユメは　きっと誰かも描いてるんだろう
みぎ　ひだり　きょろきょろして　どっちも同じユメだった

それ見て先生は　他のユメは無いの？って　僕ら3人に言ったよ
同じ夢を持つのって　ねえ　
そんなにいけないことなの　ねえ

十人十色の世の中で
みんな違ってみんないい世界で
僕ら育ったはずなのに
人と同じを比べられるんだ

中学校にあがりました　僕らこんなに大きくなりました
世の中全部知った気になって　小学生みて威張っていたんだ

進路学習なんてあるんだね　そこでまたユメを書いてみたよ
みぎ　ひだり　きょろきょろしたら　みんな違う答えになってたよ

みぎは　宇宙飛行士　
ひだりは　芸能人
そして僕は　作家さん

無限大の可能性を秘めた
なんにでもなれるはずなんだけど
そう言ったのは先生なのに
難しいねって　小首を傾げた

一握りしかなれない世界に
僕らは　挑みたいんだ
なれなくてもいい　
そりゃなれるに越したことは無いけど
そんなことより
なりたいって思った証を　残したいんだ

高校生になりました　僕ら背も高くなりました
中一の写真を見て　この頃は馬鹿だったと笑えます

しつこいよね進路選択なんて　それでも決めなきゃならないんだ
進学ソレトモ就職？　まるで機械に尋ねられてるみたい

右は　就職
左は　進学
そして僕も　たぶん進学

宇宙飛行士は諦めて大工さんになるんだってさ
ギリギリまで追っていたけど　頭がついていかないってさ
進学先は芸能学科　そんなとこあるんですか
全然知らなかったけど　とりあえずまあ　応援しますよ

十人十色の世界の中で
僕ら自分の色を探した
その中でどうしても
ひときわ目立つ色になりたい

可能性は無限大で
みんな違ってみんな良くて
なんにでもなれるのならば

僕はユメを追いかけるよ

先を見つめるなんて出来ない
今したいことがあるのならば
僕はそれを追いかけたいんだ
例え一握りの世界でも

苦しい世界なのかもね
他の方が楽なのかもね
それでも僕はこっちを望む
僕の先にある
ユメ

息を止めると世界が見えたよ
目を瞑ると息が出来たよ
進路なんて言葉はないさ
僕にあるのは僕の
ユメ



なんでポプラの木下でって題名なのかは聞かんでください…（汗
ぱっと出てきた題名やったしそれにしただけなんす
ｻｰｾﾝ